エンジン1
AE86トレノ エンジンオイル漏れ修理
エンジンオイルの漏れ修理で入庫したトレノ。
いろんな箇所からオイルがたれ落ちてきていて、複数箇所から漏れてきていたので、エンジンを降ろしてから、全てのオイルシールやガスケットを交換する事になりました。
漏れたオイルが、ウォーターポンプやオルタネーターに付着している状態でした。
ウォーターポンプには、LLCが乾いて固まった粉が付着していました。ウォーターポンプ本体、もしくはウォーターアウトレット付近から、冷却水が漏れているようです。
漏れたエンジンオイルが、走行風やクーリングファンの風で、ボディ側にとばされて、マスターシリンダーなどが真っ黒に汚れています。
車両から取外したエンジン。
オルタネーターには、漏れたエンジンオイルが付着して、ヘドロのようになっていました。
リヤヘッドプレートからは、エンジン冷却水が漏れていたのでガスケットを交換するためにボルトを緩めると、簡単に折れてしまいました。ボルト自体が、錆で腐っているようです。
フロントのクランクシールからもオイルがもれていて、オイルポンプ下側には、ひどく汚れがたまっています。
ウォーターポンプとエンジンブロックの取付け面からは、冷却水が漏れてきていました。
エンジンオイルが飛び散って汚れていたエンジンルームを洗浄してきれいにします。
エンジン本体も、分解する前にきれいに洗浄します。
エンジン分解中に、エンジン外側に付着した汚れが内部に入るのを防止するため、エンジンブロックやオイルパン廻りなどを、しっかりと洗浄します。
カムカバーを取外して、カムカバーガスケットとカムシールを交換します。
カムスプロケットを取外すと、カムシールの左右を交換することができます。
ウォーターアウトレットからも、LLCが漏れていたので、ガスケットを交換します。
ボルトを緩めようとしたら、簡単に折れてしまいました。
オイルパンとブロックの接合面には、液体ガスケットが使われてますので、一度きれいに洗浄してから組みなおします
オイルポンプを取外して、クランクシールとオイルポンプガスケット
を交換します。
クランクシールは、プラスチックのようにカチカチになっていました。
ウォーターポンプは新品に交換しました。
ウォーターアウトレットのガスケットも新品に交換。
ついでに、社外の水温計センサーを、ウォーターアウトレットへ取付けました。
ヘッドリヤプレートに取付く水温センサーも新品に交換しておきます。
カムシールを交換。
クランクシールとガスケットを新品に交換して、オイルポンプを取付けます。
クランクリヤシールとリヤリテーナガスケットを新品に交換。
オイルパンとバッフルプレートには、液体ガスケットを塗って組付けます。
オイルパン取付け。
オイル漏れとは関係ないのですが、ついでだったので、インジェクターのOリングとグロメットも新品に交換しておきました。
タイミングベルトも新品に交換しておきました。
エンジンマウントは、クスコの強化マウントに交換。
ついでだったので、パイロットベアリングも新品に交換。
クラッチディスクとカバーも新品に交換しました。
クラッチレリーズベアリングも新品に交換。
エンジンが降りてると、作業性がよくなるので、フューエルフィルターとフューエルホースも新品に交換しておきました。
この機会に、ヒーターホースも3本とも新品に交換しまいた。
全てのオイルシールとガスケットを交換して、車両にエンジンを戻します。
ラジエターも、だいぶ古くみえましたので、脱着ついでに新品を組付けました。
冷却水のエア抜き。
オイルの漏れや水漏れなどがないか、しっかりと点検します。
AE86トレノ オイル漏れ修理
エンジンからのオイル漏れ修理で入庫したトレノ。
リフトにのせて、オイルが漏れている箇所を点検しました。
ボンネットをあけると、オイルの焼けた臭いがしてきました。
カムカバーガスケットから漏れたエンジンオイルが下に垂れ落ちて、エキマニに付着し、臭いがでているようです。
漏れてきたエンジンオイルは、オイルパンから下に垂れて、メンバーやアンダカバーに付着していました。
エンジンとミッションの結合部分にも漏れ出たエンジンオイルが付着していて、ミッション側にも飛び散っていました。
複数箇所から漏れてきているようで、どこから漏れてきているのかが判断できない状態でしたので、エンジンを降ろして、全てのオイルシールを交換する事にしました。
エンジンを降ろして、タイミングベルトを取外しました。
クランクシャフトのフロントシールとオイルポンプガスケットから、エンジンオイルが漏れてきていて、周辺のゴミを吸着して黒く汚れています。
シリンダヘッドのリヤ側です。
カムカバーのオイルシールから漏れたオイルが下に垂れてきて、エキマニの取付く部分に溜っていました。
オイルが焼けた臭いがしていたのは、ここが原因だったようです。
カムシールからもオイルが漏れてきていて、ブロックを伝って下に垂れたオイルが、ウォーターポンプの取付部分に溜っています。
オイルパンとブロック結合面の液体ガスケットからもエンジンオイルが漏れてきていたので、オイルパンを取外して洗浄し、古い液体ガスケットを取り除きました。
取外したオイルポンプです。
外したついでなので、トロコイドも分解して洗浄し、リリーフバルブには、シム増しをしておきました。
クランクシールを新品に交換したオイルポンプと、クランクリヤリテーナーに、新品ガスケットを組付けてブロックへ取付けました。
バッフルプレートとオイルストレナーも洗浄してエンジンブロックに組付けます。
オイルパンには、液体ガスケットを塗って、エンジンブロックに取付けます。
カムシャフト先端に取付くカムシールを新品に交換。
タイミングベルトとテンショナーは、外したついでなので、新品に交換しました。
取外したスパークプラグには、漏れたオイルが付着していて、中心電極が消耗していたので、DENSOのイリジウムパワーに交換しておきました。
取外したカムカバーを洗浄して、新品オイルシールを組付けます。
全てのオイルシールとガスケットの交換がおわりました。
車両にエンジンを載せる前に、エンジンマウントやオルタネーターなどのエンジン補機を取り付けていきます。
フューエルフィルターが古く、しばらく交換されてなかったようなので、新品フィルターへ交換しました。
クラッチカバーとクラッチディスクは純正新品に交換して、クラッチレリーズベアリングとクラッチレリーズフォークも新品に交換して組付けました。
エンジンを車両に載せて、各パーツを元通りに取り付けます。
エンジンを始動して、冷却水のエア抜きをしながら、締め忘れなどがないか点検します。
ラジエターキャップを閉じたら、エンジンをアイドリングしたまで、オイル漏れや燃料漏れ 水漏れなどがないかを点検してからアンダーカバーを取付けます。
AE86 レビン ラジエター交換
ラジエターが古く痛んできたので、冷却水漏れをおこす前に交換することにしました。
ラジエターのアッパタンクとロワタンクはプラスチックなので、経年劣化で腐食が進むと、クラックが発生したり、破裂する恐れがあります。
水漏れのトラブルで水温が上がってしまうと、エンジンがオーバーヒートをおこしてしまい、ヘッドガスケット抜けや、シリンダヘッドが歪んでしまう事があります。
交換するラジエターは KOYOの銅2層式です。
街乗りだけだとノーマルラジエターで充分ですが、サーキット走行では容量不足のため水温が上がってしまいます。
ラジエターを交換するついでに、ラジエターのアッパホースとロワホースも新品に交換しておきました。
ラジエターを取付けて、LLCを入れたら冷却水のエア抜きをしっかりと行い、水漏れがないか確認します。
AE86レビン 4AG エンジンオーバーホール
バランス取りしたクランクシャフトを組付け
高回転まで回すNAエンジンではクランクシャフトのダイナミックバランスを調整する事でエンジンのレスポンスUPに効果的です
レース用エンジンではメタルクリアランスを広くとるためクランクバランスは非常に重要になってきます
コンロッドボルト・ナットは純正新品に交換しました
コンロッドボルトは塑性域ボルトなので一度締付けると伸びます
新品コンロッドボルトを1本用意し、比べて目視でわかるくらい伸びてるボルトは交換をお勧めします
純正新品のピストンリングを用意
左からトップリング セカンドリング オイルリング
ピストンリング組付け
オイルストーンでリングの角を軽くおとして組付けます
新品ボルトを圧入したコンロッド
コンロッドメタル組付け
ピストン組付け
バッフルプレート・ストレナー組付け
オイルパン組付け
シリンダヘッド・カムシャフト組付け
タイミングベルト組付け
エンジン補機類を組付けて車両へ取付け