ホワイトボディ
AE86 トレノをスポット増しするために、全ての部品を取外して
ボディだけの状態にします。
純正のスポット溶接は、スポットとスポットの間隔が広いので、スポット溶接がされていない部分の鉄板が動いてしまい、ボディがよれてしまいます。
ハイグリップタイヤを履いてのサーキット走行などでは、コーナリング中にボディがよれてしまいますので、コーナー進入時のステアリング操作に対してフロントの入りが悪かったり、コーナリング中のボディのよれで、アクセルワークやステアリグワークが一瞬遅れてしまいます。運転していて気持ち悪いばかりではなく、タイムに直接影響する部分なので、モータースポーツで使用する車両では、スポット増しが欠かせない事となります。
ドア開口部
フロントドア開口部は3枚の鉄板がスポット溶接で組み付けられているため、他の部分に比べて結構な厚みがあります。
開口部の面積が大きいので、それなりの強度が必要とされている事が予想できます。
実際にドア開口部をスポット増しで補強すると、街乗レベルでもわかるくらいに車の動きに変化が感じられます。
ドアの閉まりが悪い車両などでも、ドア開口部を補強すると改善され、ドアを閉める時の音が変わります。
クォーターガラス取付け部分
クォーターガラスを取外した部分も開口部となりますので、スポット
増しを施します。
画像の白いマーキング部は、純正スポットの間に印をつけた箇所で、
これからスポット増しを施していく箇所となります。
バルクヘッド
エンジンルーム側のバルクヘッド部です。
ここにも、純正スポットの間にマーキングして、スポット増しを行います。
フロントフレーム
フロントフレームのシーラーを削り取ると、鋼板が2段に重なっているのがわかります。
フロントフレームには、メンバーやテンションロッドブラケットなど、フロントサスペンションの重要な部品が取付きます。
フロントフレームにスポット増しを施し剛性を上げることによって、
コーナー進入時のステアリング操作に対してフロントがリニアに反応するようになります。
コーナー進入時にフロントの入りが一瞬遅れる状態が改善さ れます。
フロントストラットタワー
フロントショックのアッパーマウントが取付く部分です。
純正スポットをさけてマーキングしていきます。
コアサポート
上側のラジエターアッパサポートはラジエターを固定するためのブラケットが取付く部分です。
左右のラジエターサポートとスポット溶接で取付き、中央部分にはセンターサポートがボルトで固定されます。
センターサポート下側は、フロントクロスメンバーにボルトで固定され、ラジエターアッパサポートの強度を確保しています。
フロントクロスメンバー
フロントクロスメンバーには、ラジエターのロワーマウントが取付くだけではなく、左右のフロントフレーム先端を繋げる重要な箇所となります。
テンションロッドブラケットもフロントクロスメンバーにボルトどめされます。
この部分の強度はフロントサスペンションの動きにも大きく影響します。
フロントサイドメンバー
フロントフレームを外側から見た部分です。
フロントフレームにはエンジンルーム側からのスポット増しに加えて
外側からもスポット増しを行います。
また、フロントフェンダーエプロン上側は、フロントショック取付部分となりますので外側からもスポット増しを行います。
室内フロアのアンダーコートを剥がして、きれいに拭取るとフレームとのスポット溶接箇所が見えます。
室内フロア下側には、縦方向にフレームが通っていて、フロアとフレームがスポット溶接されています。
純正のスポット間隔が結構広いので、かなりの数のスポット増しが必要となります。
室内 左右のフロアサイドメンバーをつなぐフロアクロスメンバーにもスポット増しを行います。
フロアクロスメンバーには、シートレールとリヤシートが取付くだけだと思われがちです。
この左右をつなぐメンバーは、ボディの横剛性に大きな影響を及ぼす部分となります。
リヤシート足元付近のフロアが重なる部分が開いてきて、水が室内に入ってくる事が多いので、フロアの合わせ部分にもスポット増しを行います。
室内リヤフロア
リヤシートが収まる部分です。
リヤフロア下側の縦方向にとおるフレームとフロアのスポット増しを行います。
左右のホイルハウスをつなげるリヤクロスメンバーは、リヤの横剛性を支える重要な箇所となります。
また、リヤクロスメンバーの両端はリヤスプリングのアッパーシートが取付きますので、リヤスプリングの力を直接受け止める大事な部分となります。
リヤフロアと下をとおるフレームとをスポット増し していきます。
フロア下側には、ロワー側リヤクロスメンバーが左右をつなげるために取付き、ラテラルロッドの右側がボルトどめされます。
この部分も横剛性の強度をだすために重要な箇所となりますので、室内側からスポット増しを行います。
リヤショック取付部
クォーターパネルと合わさっている部分にスポット増しを行います。
リヤハッチ開口部
リヤハッチが取付く部分です。
開口部が広いため、スポット増しで補強するとかなりの効果があります。
リヤ足廻り取付部 右側
リヤショックとリヤスプリングが取付く部分には、純正で分厚い補強板が張付けられています。
スポットの点数もそれなりに多いのですが、純正スポットを避けて、さらにスポット増しを行います。
リヤフロアクロスメンバーには室内からスポット増しを行います。
また、ラテラルロッド取付部の側面には外からスポット増しを行います。
リヤ足廻り取付部 左側
右側同様に分厚い補強板にスポット増しを行います。