AE92 トレノ 4AGZ エンジンオーバーホール
AE92 スーパーチャージャーのトレノです。
真夏の渋滞で水温が上がってしまい、オーバーヒートしてしまったので、エンジンを降ろして修理することになりました。
とりあえずエンジンを降ろします。
エンジンに取付いている補機を外していきます。
クランクシールからエンジンオイルがもれて、オイルポンプボディにエンジンオイルが付着して、細かい砂やほこりが堆積していました。
カムカバーを取外したとこです。
カムシャフトはだいぶ汚れていました。
シリンダヘッドを取外して、ヘッドガスケットを剥がします。
シリンダヘッド側にもヘッドガスケットのカスがこびりついていました。
シリンダヘッド リヤ側の水穴には、ヘッドガスケットが破損して、冷却水が漏れ出た跡が残っていました。
ヘッドガスケット抜けが、オーバーヒートの原因だったようです。
オイルパンを取外して、オイルストレナーとバッフルプレートを取外します。オイルストレナーの吸い込み口には、大きめのゴミが付着していました。
取外したピストンとコンロッド。
ピストン表面には、カーボンが堆積していて、真っ黒になっていました。
クランクシャフトを取外す前に、クランクシャフトの振れ幅を測定して、曲がり量を確認します。
今回は、基準値内におさまっていたので、クランクシャフトは再使用します。
シリンダヘッドから、バルブを取外します。
取外したインテークバルブとエキゾーストバルブは、かなり汚れていますので、綺麗に洗浄します。
洗浄してきれいになったインテークバルブとエキゾーストバルブ。
シリンダヘッドも軽く洗浄して、バルブの擦り合わせを行います。
バルブの擦り合わせを行ったシートリング側。
バルブとシートリングの当たりがしっかり出ている事を確認して、付着したコンパウンドをきれいに落とします。
インテークバルブとエキゾーストバルブをシリンダヘッドにセットして、各バルブとシートリングとの密着面に漏れがないか確認します。
上面を研磨したシリンダブロックです。
クランクスプロケットが取付く部分のクランクキーは必ず交換します。
洗浄したピストンに、新品のピストンリングを組付けます。
新品のコンロッドメタルを組付け。
シリンダへピストンを挿入して、クランクピンとコンロッドジャーナルを規定トルクで締付けます。
クランクシャフトを回して、スムーズに回転することを確認します。
リヤクランクシール
オイルポンプを分解して洗浄します。
オイルパンを組付け。
面研後のシリンダヘッドです。
キズをつけないように注意して作業を進めます。
バルブステムシールを新品に交換して、各バルブをもとどおりに組付けます。
シリンダブロック上面と、シリンダヘッドをきれいに清掃して、ヘッドガスケットをのせ、シリンダヘッドを組付けます。
シリンダヘッドボルトを規定トルクで締付けます。
バルブクリアランスを測定・調整してカムシャフトを組付けます。
新品のウォーターポンプに交換。
タイミングベルトを取付けて、クランクシャフトを回転させて、コンプレッションを測定します。
カムカバーやタイミングベルトカバーを組付けていきます。
クーラーコンプレッサー、パワステポンプ、エキマニなどのエンジン補機を組付けます。
水温センサーは新品に交換。
サーモスタットも純正新品に交換しました。
スーパーチャージャー取付け
フロント側のエンジンマウントは完全に切れてしまっていたので、マウントを製作しました。
インマニ・その他の部品を取付けて、車両に載せる用意をします。
ついで作業なので、クラッチは新品を組付けました。
エンジンハーネスやホースなどがをひっかけないように注意して、エンジンを車両へ組付けます。
ラジエターは、Koyo の新品に交換しました。
エンジン始動前に、パワステフルードのエア抜きをある程度行います。
純正のサクションパイプは割れていたので交換予定でしたが、純正部品が生産中止となっていたため、アルミパイプで作って取付ました。
真空引きを行い、クーラーガスを補充します。
エンジン始動後には、ボルトの緩みや、オイルもれなどがないか、入念に点検します。
AE92 レビン エンジン載替え
AE92レビンのエンジンを載せ替えました
エンジン取外し
エンジン補機類を移植
4連スロットルのアフダプターも付け替え
エンジンを取り付け
AE111用の4連スロットル