ST185 セリカ エンジンオーバーホール
エンジンオイルの漏れがひどく、複数個所から垂れ落ちてきてたので、オーバーホールすることになりました。
ミッション降ろしたところです。
ハウジング内にも、漏れてきたエンジンオイルが付着していました。
漏れたエンジンオイルがクラッチに付着すると、クラッチが滑ってしまいます。
シリンダヘッドとブロックの取付面からもエンジンオイルが漏れてきていました。
エンジン降ろして、エンジン補機類を外していきます。
ヘッドガスケットからエンジンオイルが漏れてきていました。
カムカバー取外し
カムシャフトを取外します。
カムシールからもエンジンオイルが漏れてきていました。
シリンダヘッドを取外したところです。
ヘッドガスケットがブロックにこびりついてました。
取外したシリンダヘッドです。
取外したヘッドガスケット。
ボロボロになってます。
ボロボロになったヘッドガスケットのカスがウォータージャケットに詰まってました。
オイルパン取外し
オイルストレナーには、なにかが付着していました。
取外したオイルパン。
かなり汚れていました。
取外したオイルポンプ。
分解して洗浄します。
ピストン取外し。
取外したピストンはかなり汚れていて、ピストンリングの張りが、かなり弱っている状態でした。
クランクシャフトの曲がりは基準値内でしたので、洗浄して再使用します。
シリンダヘッドからバルブを取外し、バルブとシートリングのすり合わせを行います。
バルブのすり合わせ作業を行った後の画像です。
バルブとシートリングが密着する部分の色が変わり、当たりがでていることがわかります。
バルブを手で押込み、シートリングとの密着を確認します。
シートリングにしっかり当たってない場合、ポート側へLLCが漏れ出てきますので、再度、すり合わせ作業を行います。
面研後のシリンダブロック。
古いヘッドガスケットがこびりついたカスもきれいにとれて、デッキ面の歪みも0になりました。
シリンダブロックの各ボルト穴を清掃して、クランクメタル取付け部分をしっかりと清掃します。
シリンダブロックに、新品のクランクメタルを組付け。
オイルジェットも組付けます。
クランクシャフトを組付けて、規定トルクで締付けます。
新品のピストンリングを用意して、交換準備。
新品のピストンリングをシリンダへ押し込み、合口すきまを測定します。
トップリング セカンドリング オイルリング 全てを新品に交換。
コンロッドメタルを新品に交換。
ピストンをブロックに組付けて、コンロッドキャップを規定トルクで締付けます。
クランクキーも新品に交換します。
リヤクランクシールを新品に交換。
リヤリテーナをブロックに組付け。
オイルポンプを分解して洗浄します。
オイルポンプに取付くフロントクランクシールを新品に交換して、オイルポンプASSYをブロックに組付けます。
洗浄したオイルストレナーをオイルポンプに組付け。
オイルパン取付
面研したシリンダヘッドです。
キズをつけないように注意して部品を組付けていきます。
シリンダヘッドにバルブステムシールやバルブを組付けます。
新品のバルブステムシールを組付け。
バルブ組付け。
ブロック上面をきれいに清掃して、ヘッドガスケットをセットします。
シリンダヘッドをのせて規定トルクで締付けます。
カムシャフトを組付けて、バルブクリアランスを測定します。
バルブクリアランスが規定値になるように、シムを選定して組付けます。
カムシャフト組付け。
カムシールは新品に交換しました。
カムプーリーを組付けて、タイミングベルトを組付けます。
タイミングベルトのテンションベアリングは新品を組付けました。
圧縮圧力の測定。
コンプレッションゲージをセットして、クランクプーリーを回し、圧縮圧力を確認します。
汚れていたカムカバーも、洗浄してきれいになりました。
インジェクタは、IRSさんで超音波洗浄をしてもらいました。
インジェクタのOリングは新品に交換。
Oリングを交換したインジェクターをデリバリパイプにセットします。
ウォーターパイプ、オイルリターンパイプ、ハーネスなどを
取付ていきます。
エキマニ、タービンを組付け。
遮熱版、オルタネーター、エンジン補機類を組付けていきます。
サージタンク、ファンベルト、ラジエタホース、バキュームホースなどの細かい部品を組付けて、エンジンを載せる用意をしていきます。
フライホイルは、戸田Rの軽量フライホイルを組付けました。
クラッチは、EXEDYのウルトラファイバーを使いました。
メタルタイプに比べると、半クラッチの操作性がいいので、街乗りでも乗りやすいクラッチです。
クラッチの取付ボルトは、対角線上に数回に分けて締付けます。
デフミットシールを新品に交換。
トランスファーにドライブシャフトがささる部分のオイルシールです。古くなってくると、ミッションオイルが漏れてきますので、新品に交換しておきます。
ミッションにドライブシャフトがささる部分のオイルシールも、新品に交換しておきました。
トランスファーにプロペラシャフトがささる部分のオイルシールも、ついでに新品に交換しておきました。
ドライブシャフトブーツは新品に交換しておきました。
ラジエターは、かなり古くなっていたので、新品を使いました。
ラジエターホースも社外新品に交換しました。
インタークーラーやその他の部品を、元通りに組付けます。
パワステフルードのエア抜きを、ある程度行ってからエンジンを始動します。
エンジン始動後には、冷却水のエア抜きをしながら、オイル漏れや、ボルトの締め忘れなどの点検を充分に行います。
エアコンの真空引きをして、クーラーガスを補充します。