AE86 & AE92後期 4AG 16V リビルトエンジン
AE86&AE92後期
4AG 16V リビルトエンジン標準メニュー
・クランク曲がり測定修正
・クランクメタル交換
・クランクキー交換
・コンロッドメタル交換
・スラストメタル交換
・ピストンリング交換
・オイルシール類交換
・タイミングベルト交換
・タイミングテンシャナー交換
・ウォーターポンプ交換
・バルブすり合わせ
・社外メタルヘッドG/K
・SCP10 Vitz用バルブリフター
・バルブクリアランス調整
※エンジン補機類は付属しておりません。
※ブロック破損のエンジンは下取不可となります。
AE86 4AG 価格¥450000(税抜) ※エンジン下取有り
AE86 4AG 価格¥580000(税抜) ※エンジン下取無し
AE92後期 4AG 価格¥450000(税抜) ※AE92後期エンジン下取有り
AE92後期 4AG 価格¥580000(税抜) ※エンジン下取無し
AE92後期 4AG 価格¥550000(税抜) ※AE86用エンジン下取有り
(AE86 4AG 1機 在庫有り ) (AE92後期 4AG 0機在庫有り 製作中)
※AE92後期のオイルリターンホースは生産中止となりましたので、メクラをしております。
※ AE92後期のウォーターポンプは、AE86用を使用しております。
※ 4AGリビルトエンジンは予約注文も承っております。お気軽にご相談ください。
AE111 4AG 5V リビルトエンジン
AE111
4AG 5V リビルトエンジン標準メニュー
・クランク曲がり測定修正
・クランクメタル交換
・クランクキー交換
・コンロッドメタル交換
・スラストメタル交換
・ピストンリング交換
・オイルシール類交換
・タイミングベルト交換
・タイミングテンシャナー交換
・ウォーターポンプ交換
・バルブすり合わせ
・ バルブクリアランス調整
・ VVT 新品交換
・ 社外メタルヘッドガスケット交換
AE111 5V 4AG 価格¥550000(税抜) ※AE111 5Vエンジン下取有り
AE111 5V 4AG 価格¥680000(税抜) ※エンジン下取無し
AE111 5V 4AG 価格¥610000(税抜) ※4AG 4V 下取り有り
(AE111 5V 4AG 0機 在庫有り 製作中)
4AG リビルトエンジン
分解したシリンダブロック
サビやヘッドガスケットのカスでウォータージャケットが塞がれて冷却水が通りにくくなってます。
そのままの状態だと、高回転(高負荷)の時にクーラントが詰まってしまいオーバーヒートしてエンジンブローしてしまう危険性があります。
また、このブロックはシリンダも汚れていて、シリンダ上部にはサビも発生してました。
この状態のブロックは、そのまま使っていたらブローするのが予測できます。
洗浄後のシリンダブロック
シリンダヘッドボルトやクランクキャップボルトを取り付ける
ボルト穴の中も汚れているので、各ボルト穴を洗浄します。
ウォータージャケットの詰まりをしっかりと洗浄し、
シリンダー内のサビもきれいに落とし、ブロック外側を
耐熱塗料で塗装します。
見た目が汚れていたので、綺麗にして新品のようなイメージで作業しました。
クランクシャフトを取外す前にクランク曲がり測定をおこない、基準値以上の場合は修正します。
取外したクランクシャフト
クランクシャフト内部のオイルがとおる油路が詰まると
各ジャーナルへの油圧が低下し、コンロッドメタル・
クランクメタルへの充分な油圧が確保できず、メタルトラブルの原因となります。
オイルの油路をしっかりと洗浄し、ジャーナル部分の細かいキズはラッピングして仕上げます。
洗浄後のクランクシャフト
オイルの油路を洗浄し、クランクジャーナルとコンロッドジャーナルをラッピングし、バランスウェイトも洗浄。
フライホイル取り付け穴を洗浄してパイロットベアリングを交換。
クランクシャフト先端のクランクキーが折れると
クランクスプロケットを回すことが出来ずにタイミングベルトが回らず、カムシャフトの回転が停止します。
クランクシャフトが空転し、コンロッドで繋がったピストンが上死点まで上がったときに、カムシャフトがバルブを最大リフトまで押し開いた位置で停止した場合、バルブとピストンがクラッシュする可能性があるため、クランクキーは新品に交換します。
洗浄したクランクジャーナルとブロックにクランクメタルを組付け。
メタルは再利用はしません。古いメタルですと、磨り減っていたり、細かいキズがあるのでクランクを傷つけてしまいます。
正確なクリアランスを出すためと、耐久性を考慮した場合、メタルは新品を使う必要があります。
調子の良いエンジンとは精度の高いものが多く、メタルのような消耗品は必ず交換しております。
これは油温の安定にも実は繋がったりしています。
取外したピストン
ピストン上部にはカーボンスラッジが付着し、バルブリセス部には
スラッジが堆積してます。
ピストンリングの張力が弱り、ピストン側面には燃焼ガスの吹き抜けた跡がありました。
この状態ですと圧縮が落ちて、パワーとトルクが低下し4AG本来のフィーリングが失われてしまいます。
特に燃焼室内にあるパーツなので、こういった状態だと良いパフォーマンスを出すことは出来ないのです。
洗浄後のピストン
カーボンスラッジをきれいに落とし、ピストン本体のキズを点検し再使用が可能かどうかを判断します。
これで本来の4AGのパワーとトルクを発揮することが出来る状態になり、高回転までしっかりと回せる状態となります。
圧縮圧力が正常に戻るので、新車のカタログ値よりパワーが出ます。
実際にオーナー様が運転していただくと、その違いに愕然とすることだと思います。
ピストンリング交換
取外したピストンリングと新品リングを比べると目視でわかるくらい
消耗していて、リングの張りが違います。
ピストンリングを交換することで、圧縮圧力を取り戻すことができ、
4AGエンジン本来のトルクが体感できます。
トップリング セカンドリング オイルリング 全て交換。
コンロッドメタル交換
コンロッドメタルは
クランクシャフトの回転運動をピストン上下運動に変換する箇所に使用されるため、エンジン内部でも最も負荷がかかります。
オイルメンテの悪い車両や、粗悪なオイルでのサーキット走行などでは、コンロッドメタルにキズがつき、メタル音が発生しエンジンブローにつながります。
ピストン組付け
リビルトエンジン始動時には油圧の上昇が若干遅れ、ドライスタートとなるためシリンダーとピストンにはエンジンオイルをたっぷりと塗付して組付けます。
これでブロック本体の作業は完了です。
バラす前と後での状態に違いが見ただけで分かると思います。
これで正常なパワーとトルクやフィーリングを取り戻すことが出来るようになります。
取外したオイルポンプ
オイルポンプはエンジン各部に油圧をかける大事な部分なので
分解して、しっかりと洗浄します。
この部分の汚れでオイルが詰まったりすると循環しにくくなって、油膜切れを起こしやすくなり、エンジンにダメージを与えてしまいます。
ですので、こういったパーツは念入りに点検しています。
油圧を発生させるギヤを分解・洗浄
リリーフバルブも取外して洗浄します。
パーツ自体は再利用しますが、徹底的に洗浄して長年の蓄積された汚れを落とし、正常な動きが出来るようにメンテナンスします。
こういった細かい部分のトラブルを見落とすと、調子を崩したりブローにつながる危険性があるからなのです。
各パーツを洗浄し、組付けた状態です。
洗浄前と後で中央内部のギヤ部分の動きの滑らかさに違いが出ています。
このギヤの部分が回ってオイルを循環させているので、非常に重要な役割を担っているのです。
エンジン始動時のドライスタートを極力減らすようにするため、オイルポンプギヤケース内にはエンジンオイルを満たしてケースを閉じます。
ギヤケース取り付けビスは、プラスの頭がなめってる事が多いので新品のビスを使います。
取外したクランクリヤシール
クランクリヤシールは 車種問わず オイル漏れの多い箇所です。
クランクリテーナーを洗浄し、クランクシールを組付けます。
そしてこのシールも必ず新品を使用いたします。
シールは磨り減ってしまうので、そこからオイルが漏れてしまケースが多く、漏れたオイルがクラッチに付着して滑りのような現象を引き起こしてしまいます。
このトラブルは多く見受けられるケースなので、新品に変えてオイル漏れが起こらないように気をつけています。
クランクリヤシール交換
リテーナー洗浄・クランクリヤシール交換
交換前の磨り減ったシールと見比べてみると厚みが一目瞭然です。
本来の厚みを取り戻すことでオイル漏れを防ぎ、トラブルを未然に防ぐことが出来るのです。
オイルパンの中には汚れたエンジンオイルや細かい鉄粉などが付着しているので、洗浄液を使って丁寧に洗浄します。
ブロックとの接合面の液体ガスケットは綺麗に剥がしておきます。
このガスケットを剥がしておかないと、再びブロックにつけた際に接合部の精度が悪くなり、オイル漏れに繋がるからです。
外したオイルパンの内部にも金属片や汚れて硬くなって付着したオイルも残っているので徹底して洗浄します。
滅多に開く事の無い部分ですので、こういった細かい部分もしっかりと作業を行います。
オイルパン洗浄後はサビ防止のため塗装して組付けます。
オイルパンの底がぶつかった状態で凹んでいる際には、ハンマーで叩いて戻したりもしています。
あまりにも凹みが酷くて再利用できない場合は、状態の良いオイルパンに交換します。
取外したウォーターポンプ
ウォーターポンプが古くなると、ポンプ合わせ面やリークホールから
冷却水が漏れてきます。
また、この部分は非常に重要で、クーラントを循環させる大元のパーツですので、劣化してくると正確な循環が出来なくなり水温が異様に上がりやすくなったり、最悪の場合はオーバーヒートを引き起こしてブローしてしまいます。
漏れと循環しなくなるという2つのトラブルが起きるパーツなので、当店では必ず新品交換を行っております。
ウォーターポンプ交換で新品のパーツを組んでいます。
オーバーヒートをおこすと、ヘッドガスケット抜けやヘッドの歪みを引き起こし、エンジンにとってダメージが大きいのでウォーターポンプを交換することでトラブルの元を防ぎます。
これでクーラントがしっかりと循環するようになり、水温の安定と連動して油温の上昇も抑えられるようになります。
見た目も新品で綺麗になり、安心してエンジンを高回転までストレス無く回せるようになります。
取外したシリンダヘッド
シリンダヘッドにはヘッドガスケットの残りカスや、インテークポートに付着したブローバイによる汚れ、エキゾーストポートに付着した
未燃焼ガスなどが溜まっています。
このヘッドはピストンと同様にカーボンスラッジが大量に付着しており、燃焼室の容積が減ってしまうのです。
その影響で圧縮比が若干高まり正常な圧縮比ではなくなってしまいます。
圧縮が上がり、瞬間的にパワーは上がるのですが、ピストンの棚落ちなどのトラブルに直結してしまうので洗浄を行います。
シリンダヘッドの燃焼室
燃焼室にはガソリンの燃えカスやカーボンスラッジなどが堆積して
こびりついてます。
この状態ですと、もともとの金属面が一切見えなくなるほどの状態となっており、特に右下のバルブの付着は盛り上がっており、悪影響があるのは明らかです。
そしてバルブが閉じる際にゴミが噛んでしまい、正確なクリアランスが確保できずに圧縮漏れを引き起こしてしまいます。
この場合はスラッジの汚れが簡単にはおちないので、専用の洗浄液に漬け置きします。
洗浄後のシリンダヘッド
洗浄液に漬け置きして汚れを浮かし、スチームで洗い流します。
洗浄前のカーボンスラッジがほとんど無くなり金属面がちゃんと見えています。
これで燃焼室の容積が正常に戻り、適切な圧縮比を取り戻すことが出来るようになります。
こういったケースの圧縮比の変化は微々たるものですが、モータースポーツにおける場合ですと、エンジン不調に陥りやすくなる事が多く見受けられます。
洗浄後の燃焼室
インテークポートとエキゾーストポート内に溜まった汚れも
きれいに洗浄します。
バルブの端が当たる部分がシートリングと言い、この部分にゴミやスラッジが付着してきちんと閉じない状態になります。
この部分の汚れを綺麗にすることでバルブが閉じる際に密着の精度を上げて正常な燃焼を起こすように促します。
取外したバルブ
バルブ表面に固着しているカーボンスラッジとバルブフェースを念入りに洗浄します。
特にバルブが閉じる際にスラッジが挟まってしまったりすることが多く見受けられます。
またバルブにスラッジが多く付着することで重量にも変化が起きてフリクションロスを引き起こす原因にもなっています。
ですので、バルブに付着したスラッジは徹底的に洗浄して本来の性能が出せる状態に戻します。
洗浄後のバルブ
バルブフェースはシートリングと密着して、燃焼室内の気密を確保する大事な部分なので洗浄・研磨で細かい汚れまで落とします。
また、この後の作業でバルブとシートリングの密着性を確保するためにバルブの端にコンパウンドを塗付し、エアラッパーでの摺り合わせに繋がっていきます。
基本的にバルブは再利用しますが、状態によっては新品交換する場合もあります。
バルブの摺り合わせ
バルブとバルブシートリングとの当たりをつける作業です
バルブとシートリングがしっかり閉じる事で燃焼室からポートへの圧縮漏れを防ぎます。
この作業により、燃焼室内でのバルブの動きの正確さを取り戻し、本来あるべき圧縮比を取り戻します。
これでエンジンの性能を100%引出すことが出来ますので、4AGのフィーリングの素晴らしさを体感できます。
バルブの摺り合わせ後には、バルブの当たりを確認します。
各ポートにバルブをセットして、バルブスプリングを取り付けない状態でバルブとシートリングの当たりを点検します。
燃焼室に入れた液体がIN・EXポートから垂れてこなければ、バルブがしっかり閉じているのでバルブからの圧縮漏れが無くなり、エンジンのフィーリングが格段に向上します。
バルブステムシール取付け
シリンダヘッド上側にはカムシャフトやバルブスプリングを潤滑するためのオイルが溜まっています。
バルブステムとバルブガイドの隙間からオイルが下にたれるのを防止するためにバルブステムシールが取り付きます。
バルブステムシールが劣化していると、インテークポートとエキゾーストポートにエンジンオイルが垂れて、オイルが燃焼室に入り込むため、スパークプラグの点火不良や白煙の原因となるため、必ず新品に交換します。
バルブ組付け
摺り合わせたバルブを順番どおりに組付けます。
これまでのバルブの摺り合わせとシートリングの密着度が以前とは精度がまったく違ってきます。
まるで新品のエンジンのような状態となり、燃焼効率が比べ物にならないほど向上します。
これで低速から高回転までしっかりと回せるエンジンとなり、街乗りでも違いが分かるレベルに仕上がります。
さらにサーキットやドリフトなどでの高回転域での違い体感できます。
メタル製ヘッドガスケットを使用して、シリンダヘッドをブロックに組付け、SCP10 Vitz用バルブリフターを取り付けます。
詳しくはここから⇒SCP10 Vitz用バルブリフター
これでバルブリフターのトラブルも回避でき、より細かいセッティングも可能となります。
そして耐久性、精度、フリクションロスなどの面から見てもメリットしかなく、性能面のデメリットは一切ありません。
安心して踏める4AGの製作に当店はこだわっています。
これまでのノウハウを全て注ぎ込んでいるので絶対の自信があります。
カムシャフトを取付け、バルブクリアランスを測定し調整します。
エンジンを組付ける最後の段階となりますので、念入りに作業を行います。
ここまで来たら、あとは外面のパーツを組付けるだけなので完成馬間近となります。
分解する前と後では、同じエンジンとは思えないほどのフィーリングを体感できることをお約束いたします!
タイミングベルトとタイベルテンショナーは新品に交換します。
ベルトは純正の新品を使用しますが、要望によっては社外品の強化ベルトに交換も可能です。
※強化ベルトの代金は別途必要となりますが、ベルト交換の工賃はいただきません。
もしも、サーキットやドリフトなどの高負荷でのご使用が前提でしたら強化ベルトへの交換をお勧めいたします。
純正と比べて高負荷時のバルブタイミングの遅れがなくなり、より正確なバルブの動きを確保できるようになります。
組み上がったリビルトエンジンは圧縮圧力を点検します。
エンジン台にのせてスターターモーターでクランキングし、
コンプレッションテスターで圧縮圧力の確認を行います。
これでリビルトエンジンの完成となります。
メーカーのエンジンは公差内での組み付けを行っていますが、実はバラつきがあるので、一般的にエンジンの当たりやハズレと言われるのです。
当店の精度基準はメーカーの公差よりも厳しく設定していますので、より精度の高いエンジンを製作しています。
4AGは本来、高回転にすればするほどパワーとトルクが出るエンジンですが、細かいスラッジやオイルやウォーターラインのトラブルにより調子を崩しているものを多く見受けます。
そんな時には思い切ってリビルトに積み替えてみると、以前とは見違える感覚に驚きを隠せなくなる事でしょう。
当店では、これまで長年のデータ収集と蓄積されたノウハウの全てを注ぎ込んで耐久性と精度のあるエンジン製作にこだわっています。
これまでに100基以上の4AGを組んだ経験の集大成となるエンジンのフィーリングをお楽しみください。
そして、AE86の本来の楽しさを体感できるようになります。
もしも不調などでお悩みの際にはお気軽にご相談ください!!