SCP10 Vitz用 バルブリフターについて
画像左側がAE86ノーマル 右側がSCP10用
AE86用バルブリフターはアウターシムタイプなのでリフターの上にシムがのっており、シムの厚みを替える事でバルブクリアランスを調整します。
SCP10用バルブリフターはインナーシムタイプ
インナーシムタイプはリフターの内側に小さなシムが入っていて、シムの厚みを替える事でバルブクリアランスを調整します。
インナーシムタイプのメリットはシム自体が小さいためアウターシムに比べ軽量で、タペットの内側にシムが入っているためシムが外れるトラブルを防止できます。
AE86バルブリフターからシムを外した画像
シムの厚みをかえてバルブクリアランスを調整します。
AE86用はカムシャフトの山がバルブリフター上部にのったシムを押してバルブを押し開きます。カムがシムを押す瞬間にはリフター上部のシムが踊ってしまいカムシャフトの作用角やリフト量によってはシムが外れてしまうトラブルが発生します。
SCP10用バルブリフターはインナーシムがリフターと一体成型されてますのでバルブリフター本体をかえてバルブクリアランスを調整します。インナーシムタイプなのでカムシャフトの山がリフター上部を直接押してバルブを開く構造なのでシムが踊ることもなく、ハイカムにも使用できます。
AE86バルブリフターの重量は36g
シムが厚くなるとさらに重量が増えます
AE86ノーマルシムは外径が大きく シムの片減りなどが原因で
バルブクリアランスが変化します
シム厚の設定は0.05mm単位なので バルブクリアランスを一定の範囲内で調整する事となります
SCP10用バルブリフターの重量は22g
軽量なため動弁系のフリクションロスが軽減できます
AE86ノーマルリフターだと36g×16個で576g
SCP10用リフターは22g×16個で352gとなり
224gの軽量化となります。
シムが内側に一体成型されているので カムシャフトからバルブへの伝達効率が向上しバルブの開き量も安定するので燃焼効率の向上が期待できます
厚みは0.02mm単位での設定なので バルブクリアランスを
0.01mm 以内の誤差で調整できクリアランスを正確に
揃える事が可能となります
当店の4AGリビルトエンジンはレース用エンジン製作で得た
ノウハウをもとに、精度と耐久性を重視して製作しております。
無駄なアフターパーツを使用しないためコストを抑え
エンジン各部のフリクションロスを低減させることで
4AGエンジン本来の吹け上がりの良さを生かしつつ
ノーマルエンジンプラスαのトルク・パワー・レスポンスを
得ることができます。