リヤハッチからガラスを取外すと、リヤガラス取付部には、
全体的に錆が広がっていて、錆を削っていくと、穴だらけに
なってしまいました。
リヤハッチのガラス取付部分の下側です。
錆による腐食がかなり進んでいて、ほとんどが、空洞になってしまいました。
エンジンルームに発生している錆も全て削り落としていきます。
右のストラットタワー下側付近に、酷くサビが出てきていました。
AE86では、ほとんどの車両がサビてくる部分で、腐食が進み穴があいていることが多い部分です。
発生していた錆を全て削り落として、錆止め剤を塗りこみます。
この車両では、ブレーキマスターシリンダーからのフルード漏れや、Pバルブからのフルード漏れが起こっていたようです。
左側も同様にサビを全て削っていきます。
ストラットタワー下側のフレームとの付け根部分のコーキングの裏側で錆が発生して広がっていたので、コーキングを削り落とし、見えてくる錆を全て削り落とします。
バッテリーが取付く部分です。
表面の塗装を剥がしていくと、ほぼ全ての部分に錆が
広がっていました。
表面の錆を削り落として、錆止剤を塗り込んでいきます。
右のストラットタワー下側をショック側から見たところです。
シャシブラックが塗られていた部分が浮き上がってきてたので削ってみました。
表面を削ってみると、塗装の下側には錆の腐食が進行していて、手で触ると、ボロボロ落ちてくる状態です。
右側のリヤフレームに発生している錆を削り落としていきます。
左側のリヤフレームです。
錆の腐食が進行していて、削っても削っても、下から錆が出てくる状態でした。
状態の悪かったリヤフェンダーの錆を削っていくと、
フェンダーの表面がほとんど無くなってしまいました。
裏側に発生している錆も全て削り落とし、錆止め剤を
塗りまくります。
錆を削り落としていった部分のリヤフェンダーの裏側と表側に板を張り付けて、その上からパテで成形していきます。
リヤフェンダーの形が出来上がりました。
この後には、サフを吹いて、細かな凸凹や、パテの磨きキズを消していきます。
ボディ各部の錆の修理を施し、プラサフを塗装後には、
ボディの下側を、白で塗装していきます。
錆の腐食が進行していたリヤフレームも、しっかりと修理してクリヤ塗装まで行います。
錆が広がっていたスペアタイヤハウスの下側もきれいになりました。
ルーフをクリヤ塗装。
リヤハッチの開口部も綺麗に塗装します。
室内側のスペアタイヤハウスです。
室内の塗装もクリヤ塗装まで行います。
ドアやリヤフェンダーなど、外装のクリヤ塗装。
エンジンルームも錆を修理後には、クリヤ塗装まで行います。
状態のひどかったバッテリーを取り付ける部分も綺麗に修理
することができました。
塗装したフロントフェンダーやリトラクタブルなどを
取付けていきます。
フロントバンパーの塗装。
リヤバンパー塗装。
リヤスポイラーもクリヤ塗装。
リヤガーニッシュも塗装します。
リヤコントロールアームを塗装。
コントロールアームブッシュが古く、ゴムに亀裂が入っていたので、ブッシュ交換することにしました。
クスコの強化ブッシュを圧入しました。
リヤスタビライザーのブッシュは、インナー側とアウター側の全てを新品に交換しました。
フロントロワアームブッシュもクスコの強化ブッシュへ交換。
ステアリングラックブッシュは、純正新品に交換。
テンションロッドブッシュもクスコの強化ブッシュに
交換しました。
フロントスタビブッシュのボディ側。
新品に交換しました。
アウター側のフロントスタビブッシュは、クスコの
強化ブッシュに交換しました。
取外したついでだったので、古くなっていたラックエンド、タイロッドエンド、ラックブーツも全て新品を取り付けました。
ステアリングラックにラックエンドとタイロッドエンドを
組み付けます。
ドライブシャフトのベアリングです。
手で回すと、多少のゴロゴロ感が出ていたので、新品ベアリングに交換することにしました。
ドライブシャフトのベアリングを取外したところです。
中のボールが外れて、バラバラになっています。
新品ベアリングとリテーナをプレスで圧入します。
リヤキャリパーのブレーキホースはだいぶ古く見えましたので新品ホースに交換しました。
ヒータコアに亀裂などは無かったのですが、ヒータの効きがあまり良くないとの事でしたので、ヒータコアは新品に交換する事になりました。
新品のヒータコアです。
ケースにヒータコアを組み付けます。
エバポレーターは、かなり汚れている状態でしたので、リフレッシュする事にしました。
ケースから取外したエバポレーターです。
エバポ表面には大量のほこりが付着していました。
この状態ですと、ブロワファンからの風が、エバポを通過しにくくなってしまうので、クーラーが冷えないばかりではなく、送風口から出てくる風も弱まってしまいます。
エバポレーター本体とエキスパンションバルブを新品に交換
しました。
エバポケース内側も綺麗に清掃して、エバポを組付けます。
塗装が完成したボディです。
取外した各パーツを元通りに組んでいきます。
元の色は、GTVの白でしたが、オーナーさんの希望で、ツートンに塗装しました。
各ガラスの端に取付くガラスモールは、オーナーさんの好みで艶消し黒で塗装しました。
修理後の室内にアンダーコートを取り付けていきます。
ブレーキチューブなどをボディに取付けていきます。
リヤ廻りの部品も取り付けていきます。
ブレーキブースタも綺麗に塗装しました。
メンバーもクリヤ塗装。
コンデンサーやリトラモーターなどを取付け。
クーラーコンプレッサーのホースからは、クーラーガスが漏れてきてたので、現物修理して組付けました。
オーバーホールしたエンジンを用意して、車両に載せる用意をします。
リトラ廻りのビスは、ほとんどが錆びてましたので、新品のビスを使用しました。
レストアついでに、エキマニも交換しました。
触媒は、SARDのメタル触媒を取付け。
エンジンを始動して、油脂類のもれや、ボルトの締め忘れなどがないか、時間をかけて点検します。