新車で購入してから、現在まで、長年乗っていらっしゃる
オーナーさんのハチロクをレストアさせてもらえる事になりました。
車両は 3ドアのAE86 前期レビンです。
右のフロントフェンダーには、大きな凹みが目立ちます。
ツートン下側 黒の部分が経年劣化で変色していました。
フロントガラス右側のモールは、表面の樹脂が剥がれてきています。
この状態では、モールを塗装する事が出来ないので、表面の樹脂を全て剥がしてからの塗装になりそうです。
左のフロントフェンダーです。
右側と同様にツートン下側 黒の部分が経年劣化のため、色が変色していました。
また、純正のアルミホイル表面の塗装も、だいぶ痛んできていましたので、アルミホイル4本も塗装する事になりました。
フロントガラス左側のガラスモールです。
右側同様に表面の樹脂が剥がれてきていました。
フロントガラスには、線キズのようなものがあり、修理が
不可能な状態でしたので、レストアついでに交換する事に
なりました。
ドアミラーは、全体的に色あせた感じになっていて、ミラーの根元部分の色が落ちて、白く変色していました。
サンルーフのウェザーストリップ付近にも、錆が発生して広がってきていました。
この部分の錆は、室内まで広がってしまうと雨漏りの原因となってしまう為、早めの修理をお勧めします。
クォーターガラスのモールは、表面の樹脂の剥がれは無く、
状態が良かったのですが、モールの裏側のボディから、錆が
発生して広がってきている様に見えました。
運転席側のドアモールを取外したところです。
モールを貼っていた両面テープの裏側に錆が発生していました。
ドアモール裏側の拡大画像です。
錆が鉄板の奥まで侵食しているため、削り落とすのに苦労しそうな感じがします。
リヤシートの背もたれは、経年劣化のため、色落ちしてしまっていましたので、シートを張り替える事になりました。
リヤガーニッシュには、錆のような色が付着していて、
少しヒビ割れが発生していました。
リヤハッチのウェザーストリップを取外したところです。
ガーニッシュの上側で発生した錆が、下に流れ落ちてきていました。
テールランプの上側部分にも錆が発生していました。
この部分には水分が溜まりやすいようです。
ウェザーストリップに隠れて見えない場所なので、気付かない内に錆が発生して広がり、鉄板が腐って無くなっているような場合もよく見かけます。
リヤハッチからリヤガラスを取外すと、ガラス取付面には
全体的に錆が広がっています。
角の部分は、錆が広がって腐食が進み、鉄板が無くなってしまっていました。
クォーターガラスのモールが取付く部分の裏側です。
一部分に、酷く錆が発生して広がっていました。
ルーフのリヤ側。リヤハッチとルーフの境目の部分です。
3ドア車では、この部分にも水分が溜まりやすいようで、錆が発生して広がっているのをよく見かけます。
フロントフェンダー裏側の、ドアヒンジが取付く部分です。
この部分は、錆で腐食が進行して、ボディに穴が開いてしまっている事が多いのですが、このハチロクは、錆が広がってはいるものの、穴までは開いてない状態でした。
ドアを取外すと、ドアヒンジ取付面は酷く錆びていて腐食が広がっていました。
リヤシート横の内張りは、裏板から剥がれかけていて、変形してしまっていたので、内張りを張り替える事にしました。
室内カーペットの一部が、黒っぽく変色していました。
カーペット洗浄後に、専用の塗料で塗装して仕上げます。
取外したサンルーフのウェザーストリップは、ゴムがカチカチになっていて、一部が切れかけている状態でした。
ウェザーストリップが取付いていた部分には、錆が広がって
いました。
サンルーフのウェザーストリップ内側に発生した水分は、構造上、抜ける仕組みにはなっていませんので、どうしても錆が発生して広がってしまいます。
バッテリーが取付く部分です。
AE86では、必ずと言っていいほど錆びている部分です。
左のストラットタワー下側には、錆が発生して広がって
いました。
右のストラットタワー下側にも、酷い錆が出ていました。
右のストラットタワーには、ブレーキ配管が取付いています。
そのため、ブレーキマスターシリンダーや、Pバルブ付近から漏れたブレーキフルードが、気がつかないうちにボディに付着して、錆が発生し、広がってしまいます。
クラッチマスターシリンダーを取外すと、裏側には錆が
広がっていました。
バックパネル下側にも錆が広がっていて、一部には穴が開いてしまっています。
普段は、リヤバンパーあり、見えない部分ですので、気づきにくい箇所です。
室内のヒーターコアが取付く部分です。
アンダーコートを剥がすと、錆が発生していました。
運転席 足元の、フットレストが取付く部分です。
クラッチマスターシリンダーから漏れ出たフルードが垂れてきて、アンダーコートの下側で、広い範囲に錆が広がっていました。
バルクヘッドの室内側 ブロワモーターが取付く部分です。
コーキングの裏側に錆が発生して、広がっていました。
運転席側の足元 ジャンクションブロックの奥の方です。
パネルの合わせ面に沿って、錆が発生してきています。
ジャンクションブロックの奥を、ボディの外側から見た部分です。
酷くサビていて、触るとボロボロ落ちてきました。
ボディ外側で発生した錆が、パネルの合わせ面の隙間から
室内側にまで広がっていったようです。
シートレールがボルトで固定される部分です。
クラックがでている事がありますので、注意して点検します。
リヤシート 背もたれを取外した部分です。
所々に錆が出てはいますが、それほど酷くはない状態でした。
フロア左側のコーキングを剥がしていくと、コーキングの
裏側は、錆の侵食がかなり酷い状態でした。
錆を追って削っていくと、どんどん穴が広がっていきます。
左のリヤホイルハウスとリヤフロアの付け根部分にも
錆が広がっていて、削り落としていくと穴が開いてしまいました。
左側同様に、フロア右側にも錆が発生していましたので、
コーキングを削り落として、錆を削り落としていきます。
錆を追って削っていくと、リヤシートベルト取付部の、すぐ下側まで錆が広がっていました。
右のリヤホイルハウスには、錆が酷く発生しています。
表側の鋼板は腐食して、完全に無くなってしまっています。
リヤフロア 右側のアンダーコートを剥がしたところです。
テールランプ付近から下側へ、錆が流れていた跡がありました。
バックパネルを伝って流れ落ちた錆が、リヤフロアとの付け根にたまり、コーキングの裏側で錆が広がっているように見えました。
このあたりのコーキングは、全て削って、錆の広がりを確認する必要がありそうです。
リヤフロア 左側のアンダーコートを剥がしたところです。
パネルの合わせ面に沿って、錆が広がっていて、手で触っただけでボロボロ剥がれてくる状態でした。
スペアタイヤハウスには、全体的に錆が広がっていて、
錆の酷い部分を手で触ると、穴が開きそうな状態です。
リヤフロアの後ろ側 バックパネルの付け根付近には、
広範囲にわたって錆が発生していました。